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コインランドリー利用者は独身男性ではなく、子育て世代の女性?
一昔前のコインランドリーのイメージを持っている方は、「この時代に、コインランドリー経営は本当に需要があるの?」と疑問に思うかもしれません。コインランドリーの数は、年々急増しています。今回は、そんなコインランドリーが急増している理由のひとつである、顧客ニーズの存在についてご紹介します。
今と昔、コインランドリーの顧客ニーズの違いとは
コインランドリー経営が流行っているといっても、「コインランドリーなんて儲かるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
コインランドリー経営において気になるのはやはり、「顧客ニーズの存在」です。実際に、多くの人が抱くコインランドリーのイメージは、「銭湯の隣にある薄暗い建物」「独身時代、週一で利用していたところ」「ほとんど人を見かけない」などのマイナスなものかもしれません。
また、近年は一人暮らしの独身男性でも、洗濯機、テレビ、冷蔵庫などの家電製品は持っていて当たり前の時代です。「コインランドリーは不要では?」と思われても仕方ないかもしれません。しかし、コインランドリーの数はここ10年間で毎年300~500店舗増え続けています。
その結果、20年前では1万店弱だったコインランドリーも、2016年には1万6千店以上に急増しました。そして、コインランドリー新規店舗のほとんどが、かつてのコインランドリーに比べて面積が倍増、さらに容量の大きい洗濯機、乾燥機を導入しています。
コインランドリーが急成長している理由には、「利用者層の変動」があります。
コインランドリーは、子育て世代の女性の味方に
ほとんどの方が自宅に洗濯機を持っている時代にもかかわらず、コインランドリーの需要は年々高まっています。
その理由に、共働き家庭の急増があります。近年、世の中が不況であることや女性が活躍する時代になったことで、共働き家庭が増えてきています。忙しい家庭では、「家事にかける時間をできるだけ短縮したい」「家事の負担を軽減したい」と考えます。
家事の中でも洗濯は、頻繁にしなければならないのに「雨が降ると干せない」「部屋干しだとにおいが気になる」「天気に左右される」という、働く家庭では厄介な家事のひとつです。そんなときに役立つのが、コインランドリーです。
コインランドリーを利用すれば、洗濯&乾燥が短時間で完了するので、自宅で行うよりも手間をとりません。よって、「仕事の前にコインランドリーに行って、帰りに取りに行く」「洗濯が終わるまで近くのスーパーマーケットで買物をする」ことなどが可能です。
このように、大幅な時間短縮と手間をとらないコインランドリーは、子育て世代から注目を集めるようになりました。今では、子育て世代の女性をターゲットにしたコインランドリーが増え、女性が入店しやすい空間づくりを大切にしている店舗が多くみられます。近年のコインランドリーには、かつての薄暗いイメージはありません。
このように、時代の移り変わりによってコインランドリーは多くの女性に利用されるようになりました。コインランドリーは、働く主婦にとって強い味方になっています。そのため、コインランドリー経営においても一定の需要が見込めるようになっているといえます。